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《西暦3001年~4100年までの1100年間に日本国内及び近辺で中心食が観測される日食の一覧表 手引き編》 [日食・月食]

トカラ列島皆既日食を機に、「未来の日食」について調べてみました。

ここでは、表題にもあります様に、西暦3001年~4100年迄の1100年間に日本国内及びその近辺で中心食が観測される日食の一覧を、各世紀毎に分けて書き込みます(これも含めて全部で12回の予定)。
西暦1年から3000年までに日本国内及びその近辺で中心食が観測される(された)日食については、以下のリンクからどうぞ。
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~x10553/jp3000/ecl20c.html

これから先を御覧頂く前に、まず下のリンクへ行って下さい(必須)。
日食図・日食計算プログラムの利用の手引き
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~x10553/eclguide/guidecl.html


ここからexecelデータをダウンロード・解凍します。
そして、次のブログから始まる一覧表を参考に、「未来の日食」をシミュレーションして下さい。なお、このソフトでは紀元前2999年から西暦0年までの3000年間に見られた「過去の日食」のデータも含まれていますが、サロスの誕生日や系統を逆算しなければならない等「未来」以上に膨大な時間と労力を要するので調べていません。時間に余裕があって興味がある方は、今日の記事を参考になさって書き込んで下さればと思います。

【表の見方】

【日付について】
日食が観測される日時
(世界標準時によります=よって、日本(極東地域)で朝早く中心食が観測される場合、日本での日付が「翌日」になる場合があります)
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【DT(ΔT)について】
青色の半角数字を、上のリンクに入っているexecelのメイン画面にコピペして下さい。
そうしないと、正確なデータが得られず、時には全然違う日食図が出ることもあります。
参考:DTの求め方
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~x10553/eclguide/DT.htmlの上から4分の1くらいのところに赤で「 ΔTを求める 」という欄があります。
そこに調べたい西暦(紀元前は、前に「-」をつける)を半角で入力して、横の「計算」をクリックして下さい。そうすれば、「 過去(紀元前)の日食」を調べることも出来ます。
なお、ここでは検索して得られた数値をそのまま記載しますが、小数点以下で0や9が続く場合には、四捨五入しても構わないと思います。また、他の日食計算&シミュレーションソフト(おすすめのソフトがありましたら、教えて下さると有り難いです)でこの値を入力する必要がある場合にも役立つのでは?と思います。
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【観測される時間帯(中心食を迎える時刻=日本時間=以下同じ)について】
朝=日の出から午前9時頃まで
 ※一部の地域或いは全国で日出帯食(欠)或いは日出帯食(戻)の場合もあります
前=午前9時頃から午前11頃まで
昼=午前11時頃から午後1時頃まで
(この日に中心食が観測される地域で最も欠けている時間が長くなることがあります)
後=午後1時頃から午後3時頃まで
夕=午後3時頃(冬に高緯度の地方で中心食が観測されることも考慮して)から日没まで
 ※一部の地域或いは全国で日没帯食(戻)或いは日没帯食(欠)の場合もあります
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【観測される日食の種類について】
A=金環日食(Annular solar eclipse)
T=皆既日食(Totalsolar eclipse)
H=金環皆既日食(Hybrid solar eclipse=その可能性がある場合も含みます)

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【 サロス番号について 】
同じ番号ならば、その日から54年と1ヶ月前か後に同じ場所で同じ様なタイプの日食が観測されることで有名です。
NASAのHPによりますと、サロス番号は、奇数番号が昇交点日食(NS型)に、偶数番号が降交点日食(SN型)割り振られています。
参考リンク
サロス周期
http://www.yokohama-mobilepla.jp/sarosu.html

その中でも、生まれた順ではなく、先に中心食が見られる方に若い番号が割り振られるケースがあります。
一例を挙げます。
今世紀中には2011年7月11日に「156」、2058年6月21日に「157」、2069年5月20日に「158」のサロスが生まれ、さらに2098年10月24日に「164」が生まれます。
参考リンク
Catalog of Solar Eclipses:2001 to 2100 (2001 CE to 2100 CE)
http://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEcat5/SE2001-2100.html
この中で「Pb」と表示されているのが、新しいサロスにおける最初の日食です(以下、NASAのHPでは同じ)。
同様に「Pe」とあるのは、そのサロスにおける最後の日食です。

ここでSN型のサロスについて着目しますと、「158」の次に生まれるサロスの番号が「164」になっています。
では、「160」と「162」のサロスは何時生まれるのかと言いますと、
「160」は2181年5月13日に、
「162」は2257年4月15日に生まれます。

この4つのサロスについて、生まれた日と最初に中心食が観測される日、生まれてから何回目(生まれた日を「1」とします)のサロスかを並べると以下の様になります。
「158」 2069.05.20→→→2195.08.05  8回目
「160」 2181.05.13→→→2307.07.30   8回目
「162」 2257.04.15→→→2419.07.23  10回目
「164」 2098.10.24→→→2459.06.01  21回目
参考リンク
Solar Eclipses of Saros 0 to 180
http://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEsaros/SEsaros0-180.html
ここでは、SN型について書きましたが、NS型についても同じことがあるはずです。
ですが、以下の一覧を見ますと、それが徹底されている様には思えません。

なお、190番まではNASAのHPで確定しています。
参考リンク
Catalog of Solar Eclipses : 2901 to 3000 (2901 CE to 3000 CE)
http://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEcat5/SE2901-3000.html
等(末尾の数字(西暦)を入れ替えれば、その世紀の全日食の一覧が表示されます)

NS=昇交点日食は緑色
SN=降交点日食は赤色で表示します。

数字=その日食が属するサロス番号
その誕生日&そのサロスで最初に中心食が観測される日、生まれてから何回目のサロスか

156=2011.07.01  2155.09.26   9回目
157=2058.06.21  2166.09.25   7回目
158=2069.05.20  2195.08.05   8回目
159=2134.05.23  2278.08.19   9回目
160=2181.05.13  2307.07.30   8回目
161=2174.04.01  2336.07.09  10回目
162=2257.04.15  2419.07.23  10回目
163=2286.03.25  2448.07.01  10回目
164=2098.10.24  2459.06.01  21回目
165=2145.10.16  2542.06.14  23回目
166=2228.10.29  2571.05.25  20回目
167=2203.09.06  2582.04.23  22回目
168=2250.08.28  2665.05.07  24回目
169=2333.09.10  2676.04.05  20回目
170=2344.08.09  2542.12.08  12回目
171=2391.08.01  2644.01.02  15回目
172=2474.08.13  2618.11.09   9回目
173=2485.07.12  2611.09.28   8回目
174=2532.07.04  2676.09.29   9回目
175=2597.07.05  2723.09.21   8回目
176=2608.06.04     2734.08.21      8回目
177=2655.05.27  2799.08.23   9回目
178=2738.06.09  2846.08.13   7回目
179=2731.04.28  2875.07.24   9回目
180=2760.04.08  2940.07.26  11回目
181=2843.04.20  2987.07.17   8回目
182=2691.12.11  3016.06.26  19回目
183=2666.10.20  3063.06.18  23回目
184=2785.11.24  3146.07.01  20回目
185=2760.10.01  3139.05.20  22回目
186=2789.09.11  3186.05.11  23回目
187=2872.09.23  3233.05.01  21回目
188=2883.08.23  3172.02.16  17回目
189=2914.08.04  3110.12.03  12回目
190=2995.08.17  3193.12.15  12回目

191番以降は、上の条件を基に暫定的に番号を割り振っています。今後、番号が確定しましたら、それに置き換えて下さい。
中には、記録的な長さの皆既日食や金環日食が観測されるサロスの特集から番号が確定しているものもあります。

191=3024.07.27  3168.10.23   9回目
192=3053.07.08  3197.10.03   9回目
193=3136.07.21  3262.10.05   8回目
194=3183.07.12  3309.09.26   8回目
195=3194.06.11  3320.08.26   8回目
196=3277.06.23  3403.09.09   8回目
197=3288.05.22  3414.08.08   8回目
198=3281.04.10  3461.07.30  11回目
199=3382.05.15  3526.08.01   9回目
200=3357.03.12  3555.07.12  12回目
201=3205.11.03  3584.06.21  22回目
202=3288.11.15  3667.07.04  22回目
203=3317.10.27  3678.06.02  21回目
204=3328.09.25  3707.05.15  22回目
205=3393.09.28  3790.05.27  23回目
206=3440.09.18  3765.04.03  19回目
207=3451.08.19  3631.12.06  11回目
208=3516.08.21  3751.01.10  14回目
209=3581.08.22  3707.11.07   8回目
210=3592.07.22  3718.10.07   8回目
211=3657.07.24  3801.10.21   9回目
212=3704.07.15  3830.09.30   8回目
213=3715.06.14  3841.08.30   8回目
214=3780.06.16  3924.09.12   9回目
215=3762.11.29  4100年までに中心食は観測されません
216=3791.11.09  4100年までに中心食は観測されません
217=3845.06.18  3953.08.22   7回目
218=3820.04.26  3982.08.03  10回目
219=3874.11.22  4100年までに中心食は観測されません
220=3867.10.11  4100年までに中心食は観測されません
221=3885.04.28  4065.08.15  11回目
222=3932.04.19  4100年までに中心食は観測されません
223=3896.09.20  4100年までに中心食は観測されません
224=4037.08.24  4100年までに中心食は観測されません
225=3979.10.04  4100年までに中心食は観測されません
226=3990.09.02  4100年までに中心食は観測されません

本文中に出て来ないサロスの番号がありますが、それは、成長中のNS型や、反対にまだ北半球では日食が見られないSN型です。
NS型やSN型がどういう意味なのか知りたい方は、
日食について はじめに
を参照して下さい。
────────────────────────────────────────────────────────────
【中心食が観測される地域及び中心食の継続時間について】
1.=中心食の北限界線(この線より北側では中心食は観測されません)が通る地域
2.=中心線(継続時間が最も長く、金環日食では同心円状に太陽が欠けます)が通る地域
3.=中心食の南限界線(この線より南側では中心食は観測されません)が通る地域
4.=日出最大食線(日の出の時に最大食分の太陽が昇ってきます。この線より西側では中心食は観測されません)が通る地域
5.=日没最大食線(日の入りの時に最大食分の太陽が沈みます。この線より東側では中心食は観測されません)が通る地域
6.=中心食が観測される都道府県庁所在地及び政令指定都市(都道府県庁所在地はシステムに登録済、都道府県名は省略します)及び主な離島(無人島を含む場合もあります)

なお、北海道はあまりにも広いので、各支庁が置かれている自治体名も掲載します。
逆に、一部の地域を除いた北海道全域で中心食が観測される場合、「○○を除く北海道全域」と表記する場合もあります。

北海道の各支庁所在地とその緯度経度(表記する順序もこれに倣います)
石狩=札幌市          (北緯43度04分 東経141度21分)=システムに登録済
空知=岩見沢市        (北緯43度11分 東経141度46分)
後志=虻田郡倶知安町    (北緯42度53分 東経140度45分)
渡島=函館市          (北緯41度46分 東経140度44分)
桧山=檜山郡江差町     (北緯41度52分 東経140度47分)
胆振=室蘭市          (北緯42度19分 東経140度58分)
日高=浦河郡浦河町     (北緯42度10分 東経140度58分)
上川=旭川市          (北緯43度46分 東経142度22分)
留萌=留萌市          (北緯43度56分 東経141度38分)
宗谷=稚内市          (北緯45度20分 東経141度45分)
網走=網走市          (北緯44度01分 東経144度15分)
十勝=帯広市           (北緯42度55分 東経143度12分)
釧路=釧路市           (北緯42度58分 東経144度22分)
根室=根室市           (北緯43度20分 東経145度30分)
なお、虻田郡倶知安町と檜山郡江差町と浦河郡浦河町で中心食が観測される場合、郡名は省略します。

現在の日本の支配権が及んでいる国土で東西南北の端にあたる場所とその緯度経度
最東端=南鳥島        (北緯24度17分 東経153度59分)
参考=納沙布岬        (北緯43度22分 東経145度49分)離島・無人島を除く最極地

最西端=与那国島      (北緯24度27分 東経122度56分)
現在、一般人が自由に往来できる唯一の最極地

最南端=沖ノ鳥島      (北緯20度25分 東経136度04分)
参考=波照間島       (北緯24度02分 東経123度47分)有人島としては日本最南端

最北端=宗谷岬        (北緯45度31分 東経141度56分)離島・無人島を除く最極地
参考=択捉島カモイワッカ岬 (北緯45度33分 東経148度45分)

1.~5.の起点及び終点については、離島も含めて最初( 最後 )に日本国内の陸地を通過する地点を表記しています。
上記1.~3.のいずれかが海上のみを通る場合、陸上を通る線のみ記載する場合があります。
なお、始点と終点の間に海上を通過して再び陸上を通る場合もあります。
また、全てが海上の場合、この線の間に狭まれる島(全てというわけではありません)があればその名前を示します。
同一都道府県内に始点と終点がある場合、終点の都道府県名は省略します。
都道府県庁所在地と政令指定都市の場合、都道府県名は省略します。

※=現在の日本の領土からは中心食を観測できないが、近くを中心線が通る日食
原則として、デフォルトの拡大図( 東京にポイントを置いて10倍の映像 )の時に中心線が通っていれば掲載していますが、日本国内では部分日食そのものを観測できない場合には記載していません。
日の出や日没に重なる場合、日食そのものを観測できない地域が出て来る場合がありますが、それは各自調べて下さい。
日本国内でも、欠け始めから欠け終わりまで全て観測できる地域、日の出及び日没が帯食状態にかかる地域、さらには日食そのものが観測されない地域があります。

7.=中心食の継続時間の長さと最大食分
(原則として日本国内の陸地で観測される場合に限定しています。なお、2.が海上のみを通過する場合、最寄りのキリ番の緯線若しくは経線を通過する地点で計測しています)
────────────────────────────────────────────────────────────
【太陽が欠けたまま日の出或いは日没を迎える場合について】
日出帯食(欠)=太陽が欠けながら昇ってきます。その後、上空で食の最大を迎え、元の丸い太陽に戻ります。
日出帯食(戻)=太陽が戻りながら昇ってきます。その後、上空で元の丸い太陽に戻ります。
日没帯食(欠)=太陽が欠けながら沈んでいきます。その後、地平線の下で食の最大を迎え、元の丸い太陽に戻ります。
日没帯食(戻)=太陽が戻りながら沈んでいきます。その後、地平線の下で元の丸い太陽に戻ります。
────────────────────────────────────────────────────────────
市町村名は、あくまでも「その『付近』を中心帯等が通過する」ということです。
参考にしたデータに収められているexecelの地形図は、拡大すると分かりますが、海岸線が正確ではありません。よって、指定した地点が必ずしも海岸線とは限りません。海上の場合もあれば、陸地の場合もあります。
なお、上のデータでは、緯度経度の「秒」以下の地点を示せません。
特に中心食の範囲が極めて狭い日食(金環皆既日食も含めます)の場合、緯度経度が同じになる場合があります。この場合、倍率を相当拡大しても、3本の線がほぼ重なっていることがあります。実際に観測できる範囲は、直径1kmにも満たないと思われます。

次の記事から、いよいよ西暦3001年=4100年までの1100年間に日本国内及びその周辺で観測される日食の一覧を毎日書き込みます(自動投稿)。
なお、nice!は受け付けますが、コメントは最後に投稿される40011年~4100年までの日食一覧で受け付けます。


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