変わったお祭り その2 [お祭り]
秋の大型連休中の19日(土曜日)に、地元では有名な変わったお祭りが行われました。
今回お祭りが行われたのは、私が毎日参拝に行っている北口本宮冨士浅間神社ではなく、同じ市内にあります小室浅間神社(おむろせんげんじんじゃ)です。
その参道から本殿を望んだ様子です。
上の写真を見ただけでは「何だ、ただの『縁日』じゃないか?」と思われるでしょうが、本題はここからです。
この参道を横切る様に、決して舗装されずに一年中砂利が敷かれている「道路」があります。そこには、大勢の見物客が集まっています。
よく見ますと、シャッターが降りている車庫の上に何かあります。
それらをアップで撮影してみました。
そして、この砂利道の上を「馬」が駆け抜けるのです。
それが、このお祭りのメインイベントと言われる「流鏑馬(やぶさめ)祭り」です。
地元では「うまっとばし(漢字で書けば『馬っ飛ばし』)」とか「うまっとばかし(同じく『馬っ飛ばかし』)」とも言います。
古式の装束を身にまとった男衆が馬の上に跨り、先程の写真にある的をめがけて矢を射ながら馬場を駆け抜けるのですが、そう上手くはいきません。
この馬場が途切れるところには報道各社のカメラの放列があり、私もそこから撮影したのですが、何しろ「動体」を撮影するのは、馬の上から矢を射るのと同じくらい難しいです。
この流鏑馬に使われる馬、実はJRAからの「払い下げ(らしい?)」なのです。そして、普段は境内にある神馬舎に繋がれていまして(今は3頭いるみたいです)、近くにある保育園の園児等がよく見物に来ます。ここにオグリキャップやテイエムオペラオー、ディープインパクト等の時代を彩った名馬がいれば、有名な観光スポットになるのかも知れませんけれどね…。
勿論昔は、それこそ氏子社中の家々に農耕用の馬がいたので、競う様にしてこのお祭りに出走させたそうです。
ただし、先に記事を書いた「吉田の火祭り」と同じく、身内に不幸があるのは勿論、嫁や娘等が出産しても、このお祭りに出ることが出来ません(今でもそうです)。
それでいて、神楽殿では、北口本宮冨士浅間神社では見られない「稚児の舞」が見られます。学年が一緒かどうかは知りませんが、背丈がバラバラなので、もう少し人選をすべきかと思ったりします。まあ、少子化が進んでいるのでそうも言っていられないのでしょうけれど。この写真を撮りながら、後ろにあるテレビ等の機材をどこかへ片付けておけばいいのにと思いました。
さて、このお祭りの関係者(上に書いた稚児は除外)は、一週間前から境内にある「潔斎所」に籠もって男だけの生活をします。食べる料理も、牛や豚等の「四つ足の動物の肉」は禁じられ、極力野菜のみを自分達で調達して料理します。おそらく鶏肉も禁じられていると思いますが、それが食べられるだけでも結構メニューは増えます。しかし、普段料理をしたことがない人にとっては、それでも頭の痛い問題ではあります。私ならば、このくらいの期間であれば、仕事上の経験があるので飽きさせないメニューを考えて準備しますけれども。
この内容も含めて、このお祭りについての説明文が、神社にあります。
上の写真にある説明文にも書かれていますが、この馬が走った後、馬場に残された蹄の後から向こう一年間の作物の収穫具合や、どの地域で火事になるか等が占われます。それが終わるまで、参拝者や見物客は馬場を横切ることは出来ませんので、両端から「迂回」します。
この流鏑馬祭りが終わると、各地域(自治会の班単位)では「おひまち(お日待ち)」と言って、防火の神様である静岡県の秋葉神社(東京都の「秋葉原」の名前はこれに由来します)のお札を配って簡単な会食をします。
この大型連休(秋分の日が何時になるかによって変わってきますが、最も早くて次は2015年)の間には、忙しい合間を縫って他にも取材しています。それらは追って記事にします。
>manaさん
nice!どうも有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2009-09-29 21:25)
>JJさん
nice!どうも有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2009-09-29 21:26)
やぶさめカコイイー!この会場は街中のように見えますが、参道の手前ということのようですが、どういう場所なのでしょうか。w (^ω^)b
ミコミコナース♪ミコミコナース♪生麦生米ミコミコナース♪
舞台の上のテレビが気になります。ちゃんと耐震対策されているのかな?ちょっと心配。w (´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2009-09-29 22:38)
巫女みこナース・フラッシュ http://29g.net/html/080404.php
何となく連続して見ちゃいますw
見たら、このコメントは消していいよw
by モッズパンツ (2009-09-29 22:50)
>モッズパンツさん
nice!とコメント、どうも有難うございます。
グーグルマップだと位置関係が分かりやすいのですが、この付近には詳細図がありません。私の自宅なんかはギリギリで詳細図が表示されるのですが。
この神社の番地は富士吉田市下吉田5221です。近くに下吉田第一小学校があります。国道139号線から神社に向けて細い参道(最初の写真)があり、それを横切る形で馬場があります。
巫女みこナース・フラッシュは面白いので残しておきますw
by 北海道大好き人間 (2009-09-29 23:04)
>masaさん
nice!どうも有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2009-09-29 23:05)
>ムネタロウさん
nice!どうも有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2009-10-02 16:19)
面白いですね~。いろいろ決まり事が多いのはそれだけ古くからの神事の証拠ですね。北海道はあまり多くはありませんが、歴史が浅いせいかな。^^
by あんず-M (2010-11-05 09:32)
>あんず-M さん
nice!とコメント、どうも有難うございます。
神事(仏事)がらみになりますと、決まり事が多いので、若い人や余所から来た人には理解しにくい部分もあります。
北海道でそういうことが少ないのは、あなたも書いていますが、多分それにつきると思います。
by 北海道大好き人間 (2010-11-05 11:11)
>アルマさん
nice! どうも有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2012-09-19 23:12)