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東京オリンピック・パラリンピックについて思うこと(2021年版) [スポーツ]

こんにちは、「北海道大好き人間」です。
今日は、新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京オリンピックの開会式が行われます。今日はそれについて書きます。

昨年から今日までの1年間、新型コロナウイルス対策は遅々として進まず、この状況下で開催しようというのが不思議なくらいです。それもこれも、去年書いた記事(←リンク)でも触れていますが「カネ」が絡んでいるからなのです。
加えて、パラリンピック終了後、10月21日に任期満了を迎える衆議院議員の総選挙が(任期満了・解散を問わず)必ず行われるため、政府・与党は「なんとしてでもオリンピックを開催したい。そうすれば、日本人選手の活躍で世間は盛り上がり、その勢いを総選挙に持ち込めば、与党は勝てる」と考えているのでしょうけれども、オリンピックのために一般国民に無理強いをした結果は必ず跳ね返ってくると思います(これについては、衆議院議員総選挙の記事で触れることにします)。

さて、このオリンピックは、やはり、新型コロナウイルスを抜きにしては語れないでしょう。「結果」として、私が想像していた2番目の事態=「無観客」(1番の事態は「中止」)となったわけですが、選手は勿論、観戦を楽しみにしていた観客の落胆は大きいと思います。
それでも、IOCには、テレビ中継による放映権料が入りさえすれば、極端な話、無観客でも構わないわけで、実際に、何度もNHKのサイトでノーカット版を見た2016年・リオデジャネイロ大会のバドミントン・女子ダブルスの決勝戦(最後の5連続ポイント)は空席が目につきました。
今回、「強行開催」をすることによって、「世界的疫病が流行していた場合、延期してでも開催する」というスタンスが形成された様に思います。ネット上では、インフルエンザが世界的に大流行した1920年のアントワープ大会を引き合いに出しているところも見受けられますが、100年前と今とでは、「ヒト」や「モノ」の流れが格段に違います。その一番の例が飛行機です。これにより、地球の裏側からでも24時間以内に行くことが可能になりました。それに伴って、ウイルスの感染も驚く早さになったことはいうまでもないでしょう。
また、今回、首相・東京都知事・JOC・IOCの誰からも中止の発言が出なかったことが不思議です。今となっては、IOCを押し切る形で中止を申し出ていたら、今から秋までに行われる衆議院議員総選挙までの情勢は大きく変わっていただろうと思います。一説には、中止を申し出た場合、巨額の違約金を支払わなければならないみたいですが、「オリンピックと国民の命のどちらが大事なんだ!?」という次元の話になったら、どちらをとるのでしょうか?
また、今回の件でIOCは絶対に「損」をしないという極端な不平等性が明らかになりました。その例が、会長の一連の行動や発言です。仮に今大会が中止になった場合、半年後の北京は「感染源」故に中止か無観客を強いられそうですし、失言にもあった「チャイニーズピープル」は「本音」だと思います。
新型コロナウイルスやカネに振り回された結果「復興五輪」のスローガンは消えてしまいましたが、招致に於ける「温暖な気候(そもそも、7月末~8月上旬の東京(競技会場がある神奈川・埼玉・千葉の南関東)が『温暖』だとは、当時の首相以外、誰も思っていません)」と共に、世界中に嘘をついたことになりそうです。「復興五輪」を掲げるのであれば、仙台をメイン会場にすればよかったのでは?と思います。

私は、2018年の平昌までは、特に日本人選手が決勝に進出した場合には真夜中でも生中継を見る程オリンピックが好きでした。
その中でも2004年のアテネは、真夜中の生中継でも、仕事柄、昼間に十分寝られることもあって、日本人選手が金メダルを獲得した16種目は全て「生」で見ていました。
が、今回の東京では、2016年大会招致の時点から、反対派(ニュアンス的には「賛成出来ない派」)でした。その後も、上にリンクを貼った去年の記事でも触れている、大会エンブレムの盗作問題や国立競技場の設計問題がありましたし、今年に入ってからも、「前」大会組織委員会委員長の女性蔑視発言、繰り返しになりますが、一般国民に無理を強いていながら、IOC幹部の歓迎パーティー(しかも、都内のホテルならまだしも、国賓を出迎える時にしか使用しない迎賓館が会場)等々、挙げればキリがありません。おそらく、大会終了までやその後もっといろいろと問題が噴出してくることでしょう。
今回、これら一連のゴタゴタや不祥事等を見聞して、一気にその「熱」が冷めてしまいました。従いまして、仕事や時間の都合上、最初から最後まで通しで見ることができない今夜の開会式と8月8日の閉会式だけは録画視聴しますが、その他の競技・種目は、たとえ結果がどうなろうが生中継は勿論、録画中継等のハイライト番組も見るつもりもありませんし、来年の北京以降もそれに倣うと思います。大会期間中は、ユーチューブ等で面白そうな他の動画を見ることにします。
また、競技会場に近い場所に住んでいることから「~の競技会場跡地を巡って」的な記事も考えていましたが、それも取りやめることにしました(まあ、他の開催都市みたいに「廃墟」になることは少ないとは思いますが)。
その開会式も、本番まで一週間を切った時点で複数の関係者が辞任・解任される等、出だしから躓いています。しかもその理由が、障害者を虐待(マスコミでは「いじめ」と書いていますが、もはやその範疇では収まらないでしょう)したり、第二次世界大戦に於ける民族虐殺をコントのネタにしたりと、開いた口がふさがらりません。これらの人物を起用する際にはネット上で過去の言動に触れていたみたいですが、大会組織委員会は一体、どういう人選(身辺調査)を行ってきたのでしょうか?

この大会が終わった後の9月上旬には「~を振り返って」的な記事が書ければと思います。
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アルマ

オランダでは開催地に名乗りを上げる動きが出ても、政府が反対するという流れがあるようですね。
一番は開催した後、経済的に疲弊し破綻していく傾向にあるというのが理由みたいです。

今回特に観客も入れないわけですし、チケットだけでなく交通費から飲食代・ホテル代などの収入(税収)が見込めないわけですからね、この後どこまで経済が落ち込むか(また、それをどこまで抑えられるか)が気になりますね。

by アルマ (2021-07-24 22:25) 

北海道大好き人間

>アルマ 様
コメント、どうも有難うございます。

オランダの話は聞いたことがあります。ここは、冬季大会でもスピードスケートが強いので、どちらも誘致したいのでしょうけれども、巨額の費用が国民生活を脅かすという件はご指摘のとおりだと思います。

我が街(正確には山中湖畔)も、一昨日・昨日(24・25日)と自転車のロードレースが通過しました。コロナ禍前は、それを見に来る(来た)観客が何人かは宿泊するのでは期待していましたが、それすらありませんでした。
さらには、世界文化遺産に登録されている富士山がありますから、オリンピックの観戦ついでにここを訪れる観光客(特に外国人観光客)を見込んで、世界文化遺産に登録されてこのオリンピック招致が決まってから(顕著化したのは2015年頃)、古民家や空き店舗を改装したゲストハウスから大手ホテルチェーンまで、雨後の筍みたいに宿泊施設が出来、特に河口湖駅周辺では外国人観光客に的を絞ったお店がたくさん出来ました。しかし、昨年のコロナ禍で河口湖駅前はゴーストタウンの様に静まりかえっていますし、完成はしたものの営業していない宿泊施設もあります。
それらについても後で触れられればと思います。

by 北海道大好き人間 (2021-07-26 12:02) 

モッズパンツ

ずーっとずーっと楽しみにしていたオリンピックですが、やはりコロナ渦での開催ということで、いろいろ問題も数多くあり、ある意味特別なオリンピックになってしまいましたね。でも何とか頑張って開催できたことは良かったと思います。日本選手の活躍もうれしかったです。パラリンピックでも日本の活躍を祈っております。オリンピックの記事をどうもありがとうございます。 (´∀`)ノ

(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2021-08-22 23:31) 

北海道大好き人間

>モッズパンツ 様
コメントどうも有り難うございます。

目下開催中のパラリンピックも含めてですが、全ての面に於いて特異な大会として記憶に残ると思います。
日本経済は、パラリンピックが終わったら、今まで以上に悪化するのではないかと思います。

by 北海道大好き人間 (2021-08-26 16:23) 

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