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これで5回目です。(その4) [北海道旅行]

おはようございます。「北海道大好き人間」です。

さっぽろ雪まつりの記事の第4弾です。今回は、すすきの会場の「すすきの氷の祭典」と大通会場の「国際雪像コンクール」の様子を書きます。
まずは「すすきの氷の祭典」から。大通公園4丁目の札幌駅前通りを真っ直ぐ南へ向かいますと、ネオンサインの撮影スポットとしても有名な「すすきの交差点」にぶつかります。そこから南側の通りを、日中から日付が変わるまで歩行者専用道路にして、その車道の中央に数々の氷像が展示されます。すすきの交差点までは中央分離帯があるのですが、その先には何もないので、雪まつり以外の時期にここを通ってもイメージがわきません。
入口には、札幌市のシンボルである札幌市時計台の氷像が観光客を出迎えます。

大手酒造メーカー「白鶴酒造」のタンチョウヅルの氷像です。手前には、この会社の製品の氷漬けがあります(中身が入っているのか迄は分かりません)。

この先には、回転寿司チェーン店による魚介類の氷漬けがあり、初めてここへ来た観光客を驚かせます。この氷漬け、以前は先程の時計台の場所(入口)にあり、それも複数あった気がしますが、やはり震災の影響からか、勿体ないということで一つだけにして且つ奥に展示したのだと思います。

羽を広げているフクロウ(上)と鳳凰の舞(下)の氷像です。


今年の干支「龍」です。雪像でもそうですが、こういう勇ましいものは作りやすいのでしょうか?

これ以外にも、制作の真っ最中の氷像もありました。完成品や夜の様子は、時間がなかったので見ていません。実は、夜の方がライトアップされて一層きれいに見えるのです。

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ここからは「国際雪像コンクール」の様子を紹介します。先に書いておきますが、私はこれらの完成品を見ることなく札幌を後にしています(制作は雪まつり開幕前の5日から始まり、8日まで行われました)。
完成作品の画像は、こちらで御覧頂けます。
第39回国際雪像コンクール
http://www.snowfes.com/place/contest/contest-1.html
6日の夜の様子です。各チーム、国名入りのお揃いのジャンパーを着て手際よく作業を進めていきます。このそばでは、参加国のテレビ局が取材したりしていました(翌日も同じです)。

タイチームの作品です。以下、全てのチームを撮影しているわけではなく、文字通りの「手当たり次第」です。

7日の様子と、粘土模型(マイバウムの看板の上に乗っかっているもの)です。

スウェーデンチーム(左)とシンガポールチーム(右)の様子です。

シンガポールチームの様子を別角度から撮影しましたが、これがただの「雪」だなんて信じられない程きれいに磨き(削り)上げられています。

インドネシアチームの様子です。

韓国・大田広域市チームの様子と粘土模型です。


インドチームの様子です。

過去に何度も優勝し、今回も優勝した香港チームの様子と粘土模型です。



マレーシアチームの様子と、そのイラストです。制作途中の雪像を見る場合、イラストや粘土模型があるとイメージしやすいです。
 

この一つ西のブロック、大通公園の西端には、札幌軟石を用いた「札幌市資料館(旧札幌控訴院)」があり、その周囲には数多くの市民雪像がありますが、こんな雪だるまもありました。

8丁目の「会津 鶴ヶ城」の現地本部の前には、この大雪像の模型が展示されていました。
 
大通公園に来たら必ず撮影している10丁目のタワーマンション「ザ・ライオンズ大通公園タワー」も、去年の12月には最上階に保護ネットがかけられていましたが、今はそれも撤去されてほぼ完成しています。

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さて、今年の雪まつりでは、市民雪像が倒壊して観光客がケガをした事故が起き、それを受けての緊急検査で、10丁目の大雪像「トリコ×ワンピース」の「小松」をはじめとするいくつかの雪像が取り壊されました。市民雪像や国際雪像コンクールでは、一辺が2mの立方体の雪の塊を削りだしていくのですが、その中に「心棒」等は一切入っていません。
ですが、大雪像になりますと、その心棒が入ることがあります。
下の写真は、私がブログデビューの記事を書いた2009年の雪まつりで10丁目STV広場にあった大雪像「北の動物家族~森よ永遠(とわ)に~」の解体直前の様子です。

(C)札幌テレビ放送

この大雪像は、8丁目の「浜松城」より後、午前10時頃から解体されました。最初の記事でも書いた様に見学スペースが確保されていないので殆ど撮影していませんが、向かって左側のオジロワシ(多分)の親鳥と雛鳥の間には心棒が埋め込まれています。
重機がオジロワシの解体に取りかかった直後の様子です。

親鳥の解体が進み、頭の部分から心棒が出てきた様子です。鉄パイプを束ねて雪の中に埋め込んでいる様子が分かります。重機のアームの下にもパイプが伸びていますが、お分かりいただけるでしょうか?
来年以降は、大雪像でも市民雪像でも、心棒を入れるのは難しいですが、背後に雪像を支える「壁」を作ることが絶対条件になるかも知れません。因みに8丁目の浜松城(2009年)や会津鶴ヶ城(今年)も、正面からはわかりにくいですが、背後は壁になっています。

この雪像解体も、ただ壊せばいいというのではなく、特に10丁目は、大雪像の真後ろがすぐに歩道ですので、そちらに崩れ落ちない様に慎重に行う必要があります。

また、アメリカ等で見られる「爆破解体」というのも面白そうですが、
1.現実的に考えて、市街地で大量の爆薬を使うわけにはいかない(使うとすれば、半径何百m以内は立入禁止)
2.ビルの場合は、居住のための「空間」があるので、そこ(内部)に爆薬を仕掛け、天井や壁・柱等をワイヤーロープで引っ張り込んで「内側」に畳む様に解体するが、雪像にはそのスペースは一切ない(雪像とはいえ、物理的には「雪の塊」=これを爆破したら、雪の塊は「外」に向けて飛び散ります)
3・仮に爆破するにしても、年明け早々から始まる雪の運び込みの時点から爆薬を仕掛けなければならない(解体までどうやって管理するのかという問題もあります)
といった課題があります。なお、最も早く解体されるのは氷像で、日付が変わってすぐくらいに作業が始まり、夜明け前には終了してしまいます。

今回のさっぽろ雪まつりでは写真をいっぱい撮影してきましたが、次の記事で完結させます。


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でんさん

すごい数なんですね!
全部見るのは、見ごたえありそうです。
夜のライトアップもいいし、二度楽しめますね(^^♪
by でんさん (2012-02-17 09:30) 

北海道大好き人間

>ビタースイートさん
nice! どうも有難うございます。

by 北海道大好き人間 (2012-02-17 11:36) 

北海道大好き人間

>でんさん さん
nice! とコメント、どうも有難うございます。

昼と夜も含めて、大通会場とつどーむ会場とすすきの会場の全部を見るには、一泊二日では短すぎます。最低でも二泊三日の日程が欲しいです。
今回は文字通り「駆け足」で会場を回りましたし、これ以外の取材も行っていますが、それがなければもう少しじっくり見て回れたと思っています。

by 北海道大好き人間 (2012-02-17 11:40) 

北海道大好き人間

>nyanco さん
nice! どうも有難うございます。

by 北海道大好き人間 (2012-02-17 11:42) 

optimist

確かに解体するのも大変ですよね。
溶けるに任せるという訳にもいかないでしょうし・・・^^;
by optimist (2012-02-17 22:48) 

モッズパンツ

国際雪像コンクールはどこのチームもレベルが高いですね。w (^ω^)b
資料館前の雪だるまが可愛いですね。何だかホッとします。w (´∀`)ノ

(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2012-02-17 22:50) 

david

雪祭りって言うけれど、最初のなんか完全に氷だね。
原点に還って雪だけで雪像を作ったら?
by david (2012-02-18 10:54) 

旅爺さん

氷像祭りと雪像際は去年見ましたが、去年の方が良かったような?
他の国からの参加も増えてるようですね。
by 旅爺さん (2012-02-18 11:04) 

北海道大好き人間

>optimist さん
nice! とコメント、どうも有難うございます。

造る時間(およそ1ヶ月)から比べたら解体の時間は10時間程度ですが、市街地のど真ん中で作業を行うので、安全面に配慮する必要があります。
溶けるに任せる雪像を造るとすれば、一般人は立入出来ない場所、例えば新千歳空港の展望デッキ(冬期は閉鎖かも?)から見える場所なんていうのもいいのではないでしょうか?

by 北海道大好き人間 (2012-02-18 11:36) 

北海道大好き人間

>モッズパンツさん
nice! とコメント、どうも有難うございます。

国際雪像コンクールは、制作の様子を間近で見られるので、出来れば最初から最後までずっと見ていたいです。
なにしろ、国の威信をかけてプロの彫刻家とかが参加しますから、その出来映えは見事です。

資料館前の雪だるまみたいにシンプルなものがあるのもまたいいと思いますが、みんなの目は雪像に向いてしまっているのがちょっと残念です。

by 北海道大好き人間 (2012-02-18 11:43) 

北海道大好き人間

>david さん
nice! とコメント、どうも有難うございます。

この記事の冒頭でも触れていることを補足するために書いておきますが、さっぽろ雪まつりは、大きく分けて3つの会場に分かれます。所々に水平線を挿入しているのはそのためでもあります。

氷像があるのは「すすきの会場」でして、こちらには雪像は一基もなく、全てが氷像です。
以前は、雪まつりとは別の独立したイベントでしたが、今では雪まつりの「氷像部門」ということで同じ扱いになっています。
こちらも、つどーむのスノーオブジェと同じく、来場者の投票で賞を授与しています。制作に参加しているのは、ホテルの料理人とか彫刻家等です。

そして、国際雪像コンクールをはじめ、大雪像から市民雪像まで100基以上の雪像が建ち並ぶのが、メイン会場の「大通会場」です。
こちらには、2丁目「道新(北海道新聞社)氷の広場」と5丁目西側「毎日氷の広場」に氷像が建ちますが、あとは全て雪像です。閉幕翌日の雪像解体が見られるのもここです。
なお、市民雪像においては「氷」の使用は禁止されていますが(おそらく国際雪像コンクールも)、大雪像で「目」にあたる部分には氷の球が使われています。
市民雪像の規定については、以下のリンクを御覧頂ければと思います。
http://www.snowfes.com/entry/e_sculp.html#bosyu

もう一つは、最初の記事で書き、これから更新する予定の「つどーむ会場」です。
こちらは、氷のすべり台や高校生によるスノーオブジェコンテスト、屋内野球場内に設置されたアトラクション等、どちらかといえば子供向けの会場です。

まあ、踏み固められたり日中の気温で溶けた雪が夜間の冷え込みで氷になってしまうのも事実ではあります。

大通会場とすすきの会場の案内(交通規制)については、こちらをどうぞ。
http://www.snowfes.com/access/img/63kisei-1.pdf

by 北海道大好き人間 (2012-02-18 11:46) 

北海道大好き人間

>旅爺さん さん
nice! とコメント、どうも有難うございます。

私は昨年は見ていませんので一昨年(すすきのには行っていませんので大通のみ)と比べますが、やはりどこかに震災の影響があると思います。

国際雪像コンクールは、参加国のメディアも取材に来ていますから、国際色豊かです。見方によっては、むしろ完成品を見るよりも制作過程を見る方が面白いかも知れません。

by 北海道大好き人間 (2012-02-18 11:51) 

北海道大好き人間

>アルマさん
nice! どうも有難うございます。

by 北海道大好き人間 (2012-02-18 21:59) 

北海道大好き人間

>あゆさこさん
nice! どうも有難うございます。

by 北海道大好き人間 (2012-02-19 14:41) 

北海道大好き人間

>ロスさん
nice! どうも有難うございます。

by 北海道大好き人間 (2012-02-25 19:29) 

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