富士山の残雪で季節を知る [富士山]
目下、日食に関するブログを連続投稿していますが、並行する形でちょっと話題を変えます。
6月7日、サッカーの日本代表が世界で一番早く「FIFA World Cup South Africa」の出場枠を獲得したその朝、3月に書いた「富士五湖巡り 山中湖編」で触れた「Mt.富士ヒルクライムレース」が行われました。ウチにも選手が泊まったわけですが、その自転車の一部を紹介します。
写真を見ただけでは分かりにくいでしょうけれど、タイヤは非常に細いです。この幅にも規則があるみたいですが、その値段が何と万円単位(ホイールも含む)、車体まで含めると50万円とかするそうです。普段街乗りで乗る自転車なんて、量販店へ行けばこの自転車のタイヤ代でお釣りが返ってきます。かく言う私もバイクに結構なお金をかけていますが(但し、「どノーマル」です)、「趣味」というもにお金をかける人は結構いるのですね。
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さて、本題に入ります。例年この時期になりますと、富士山の残雪がある模様になり、それが農作業の目安になります。それが現れる直前の画像がこちらです(6月2日に撮影)。
これを撮影した後、5日間程曇りの日が続いて富士山は見えませんでしたが、7日の朝、ついに「出現」しました。
どれが「それ」なのか分からない人のために、赤く囲んでみました。
これを「農鳥(のうどり)」と言います。毎年の様に新聞の記事になります。
例年ですと、5月中に現れるのですが、今年はGW終盤の5月5・6日に雪(麓=ふもと=では雨)が降ったので、いつもより半月近く遅くなってしまいました。昔は、これが現れると苗代に種籾を蒔くとか、水田に水を入れて田起こしをするとかの目安にしていました。
以降、農鳥が「卵に孵っていく」順です。11日に撮影しました。
12日に撮影しました。撮影は、文字通り、梅雨の合間を縫うことになります。
そして、16日の午後にまた雪(麓では雷雨)が降り、卵になりかけた農鳥が雪に隠されました(地元紙にも記事が載りました)。雨上がりなので、空の青がキレイでした。所々に雲が湧いていますが、お昼には全体が雲で隠されてしまいました。
19日に撮影しました。もう、下半身くらいしか残っていません。
そして、先週末の雨によって農鳥は完全に消えました。写真は23日に撮影しました。一連の写真は朝に撮影したのですが、この写真だけはお昼の撮影です。普通ならば、この頃に田植えをするのです。
この記事を書き込んでから一週間後の7月1日は「お山開き」なのですが、この様子ですと、八合目あたりで行き止まりになって、頂上まで行けるのは少し後になってしまいそうです。多分、真夏も溶けきらずに「万年雪」になり、麓からも白く残りそうです。なお、麓からは雪が完全に溶けた様に見えても、実際には地面を10cmも掘ると、シャーベット状になった雪が出てます。
さて、こういう残雪によって出来る「雪形」には2種類あります。
一つは、この農鳥みたいに、周りの地肌に対して残雪がその形を表すもの(ポジ型)、もう一つは、周りの残雪に対して、地肌がその形を表すもの(ネガ型)です。車のナンバーに例えれば、前者が営業用(緑地に白いナンバー)ですが、後者は自家用(白地に緑のナンバー)ですね。
全国には、この雪形が名前の由来になってる山があちこちにあります。皆さんの近所にもそういう山があるはずです。
番外編
16日未明に、当ブログへのアクセス数が10,0000を超えました。nice!やコメントを下さった皆様方に厚く御礼申し上げます。m(_ _)m m(_ _)m
農作業をしてる人にはいい目安になりますね。
私はモクレンの花が咲いた時にジャガイモを植えてるんです。
by 旅爺さん (2009-06-24 13:02)
>旅爺さん
nice!とコメント有難うございます。
これを書くにあたり、「雪形」で検索してみましたが、やはり農作業の目安にしているところが多いです。目立つ山がないところでは、自然に咲く花などがそれになるのでしょう。
こうやって日ごとに変わっていく残雪を見たのは久しぶりです。
なお、昨日、県の関係者が登山道の調査をおこないましたが、八合目以上ではまだ2mの積雪があるそうです。これは「アイスバーン」なので、うっかり足を滑らしたら何百mも滑落して危険なので、おそらくお山開きに頂上まで登れないと思います。
by 北海道大好き人間 (2009-06-24 13:38)
\(゚∀゚)/ \(゚∀゚)/ \(゚∀゚)/ \(゚∀゚)/ \(゚∀゚)/
1万HITおめでとうございます。早いですねー。スゴイーw
Ryoさんもレースに出場したようです。w
それにしても、高価な自転車を無造作に置かれていますね。カギ付いているのかな。何か心配になっちゃいます。w (^ω^)b
ハトサブレーに似てますね。確か大雪山系でもこういうのありますね。w
(´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2009-06-24 23:15)
>モッズパンツさん
nice!とコメント有難うございます。
10,000HITへの御祝い有難うございます。
このレースで泊まったお客さんの殆どが自家用車で来店していますし、自転車も折りたたみ式なので、自家用車の中にしまってある人が多いです。寝ている間に盗まれることもありますが、雨が降ったりしても困りますからね。
写真以外にも、ウチの玄関の中に5~6台あります。自転車は皆、鍵(チェーンやワイヤー式の)をかけています(写真では分かりにくいですけれど)。
グループ出来ている人は、まとめて長いワイヤーの鍵をかけたり、あっちの自転車はこっちの自転車と、こっちの自転車また別の自転車と複雑に繋ぐこともあります。
朝も、ウチからウォーミングアップを兼ねてスタート地点まで自転車を漕いでいく人もいれば、自家用車で乗り付けて向こうで組み立てる人もいたりと様々です。
>ハトサブレーに似てますね。
言われてみれば確かにそうです。あれは、鎌倉土産の人気商品ですね。
>確か大雪山系でもこういうのありますね。
どこからどんな形&型で見えるのでしょうか?
by 北海道大好き人間 (2009-06-24 23:56)
そういえば田舎に人面岩がありましたなぁ・・・冬だけですけど。(^^;
by moonrabbit (2009-06-25 09:16)
>moonrabbitさん
nice!とコメント有難うございます。
この「農鳥」も、冬場に現れることがあります。この雪形が出来る場所は吹きだまりなので、周りの雪が強風で飛ばされてしまうことがあるのです。
by 北海道大好き人間 (2009-06-25 13:23)
毎年6月に、旭岳北側斜面に現われる「白鳥の雪渓」が有名みたいですね。幻の雪渓と言われているようです。w (´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2009-06-26 00:02)
>モッズパンツさん
検索したところその雪形は同じ大雪連峰の「北鎮岳」みたいで、層雲峡側から山に登ると見られるみたいです。麓から見えるかどうかは分かりません。
ここから話がそれますが、長野オリンピックのジャンプ競技が行われた「白馬岳」は「しろうまだけ」と読むのですが、これはこの山腹に現れる「代掻き馬」から来ているのだそうです。なので、本来は「代馬岳」とすべきなのですが、誤って今の表記になったみたいです。
by 北海道大好き人間 (2009-06-26 12:02)
富士山が近くに見られるなんて贅沢ですね。
by 丹下段平 (2009-07-02 01:43)
>丹下段平さん
nice!とコメント有難うございます。
生まれてからずっとこの地に住んでいる人の多くは、そのありがたみを知らないでしょうね。もはや日常生活の一コマになっていますから。
by 北海道大好き人間 (2009-07-02 16:51)
>H.Kosugeさん
nice! どうも有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2011-01-26 15:59)