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峠越えの道(国道20号線編) [道路・鉄道]

笹子峠を越える交通手段の第3弾は「国道20号線・新笹子隧道(全長2,953m)」です。「新」となっているのは、前々回の記事で書いた県道212号線の「笹子隧道」がこの上を通っていることからです。

大月市側の坑口です。この手前に道幅が広くなっているところがありますが、そこにはかつて「(旧日本道路公団の)料金所」がありました(1971年(昭和46年)4月24日に償還完了し、無料開放)。

この新笹子隧道は、半世紀以上前の1955年(昭和20年)に着工し、1958年(昭和33年)12月8日に開通しています。当時の総工費は12億8,500万円だそうですが、この当時はまだ中央自動車道(笹子トンネル)が完成していなかったのでトラック等の交通量が多く、開通から13年で無料開放されました。それだけ、このトンネルが物流の輸送にいかに貢献したかが分かります。

坑口の上にある扁額です。

西側の甲州市側の坑口です。JRのそれと違って、あまり変わり映えしません。
トンネルの手前は橋になっているのですが、上の写真で欄干が切れたところに(すっかり煤けていますが)「銘板」があります。

坑口の上にある扁額も、同じ人の書ではないかと思います。

この西側坑口のすぐ西には「不動隧道」という短いトンネルもあります。それの東側坑口と、その扁額です。


一方、西側(甲府市側)の坑口には、近年新たに「初鹿野(はじかの)洞門」が建設されました。奥に見えるのは、新笹子隧道の西側坑口です。途中から不動隧道の丸い側壁になっているのが分かるでしょうか?

この新笹子隧道は、古い規格で造られたので、道幅が狭く、ちょっと怖いです。特に後ろから大型トラックやバスが来ますと、ものすごいプレッシャーになります。ましてや、中央自動車道が開通して交通量が減ってからは結構飛ばす車もあります。ですので、特に初めてここを通るという人は気を引き締めて下さい。このトンネルの西側には「道の駅 甲斐大和」があります。


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旅爺さん

今でこそ世界にまで進出しているトンネル工法の技術ですが、
当時は並大抵ではなかったでしょうね。
by 旅爺さん (2009-06-18 16:38) 

北海道大好き人間

>旅爺さん
nice!とコメント有難うございます。

このトンネルで培われた技術が、後の長大トンネルに繋がっているわけです。そういう意味でも、鉄道の笹子トンネルは残して欲しいものです。
by 北海道大好き人間 (2009-06-18 22:37) 

北海道大好き人間

>nyancoさん
初めまして。nice!有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2009-06-18 22:38) 

北海道大好き人間

>masaさん
nice!有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2009-06-18 22:39) 

モッズパンツ

表現が難しいですが、古いトンネルって三分の一埋まっている円形のパイプですよね。分かるかなw。前から思っていたことなのですが、何か理由があるのでしょうか。w (´∀`)ノ

(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2009-06-19 22:57) 

北海道大好き人間

>モッズパンツさん
nice!とコメント有難うございます。

トンネルというものは、上(山)から圧力を分散させるために円形をしていると聞いたことがあります。なお、天井が平らなトンネルでも、元の本坑は円形をしています。
…というレスで宜しいでしょうか?
by 北海道大好き人間 (2009-06-20 20:15) 

北海道大好き人間

>hrdさん
nice!有難うございます。
by 北海道大好き人間 (2009-06-27 13:02) 

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